jcss校正を受けるメリットは何なのか

一般校正との違いやメリットについて

jcss校正は一般校正より料金が高く設定されているのは事実です。そうなると、果たしてわざわざそちらを選ぶメリットはあるのか疑問に感じるのも至極当然でしょう。結論からすれば、違いは認定を受けた業者が国際方式にのっとった検査をするかどうか、形式に沿った校正証明書が発行されるかどうかです。jcss校正はJCSS認定事業者でなければ実施できず、海外の主要国でも有効な証明が得られるというのがメリットです。計量のトレーサビリティが確立されているため、JCSS校正証明書があればトレーサビリティ体系図は不要です。簡単に言えばそれだけ社会的信用を得られるということで、自社製品に国際的なお墨付きをもらえるというのが一番の利点になります。

JCSSロゴ付き校正証明書はビジネスの基本

品質管理面において信用を担保するため、取引先から「検査に使った計器の校正証明書を提出してほしい」と言われた企業も少なくないでしょう。もちろんここで有効となるのがJCSS校正証明書です。中には一見して判断できる「JCSS」のロゴマークを確認できればよしとする取引先もあります。このように、JCSSのロゴ入り校正証明書はさまざまな場面で利用されます。計測器の校正トレーサビリティの証明としての利用がまっさきに挙がりますが、近年は世界的に市場が統一されており、品質水準の高度化が加速しています。簡単に言えば、世界中どこに出しても信頼される製品をつくるためには、自社が保有する計測器に対してISO/IEC17025に適合した校正証明書が必要だということです。すでにビジネスをするうえで必須になりつつあると言っても過言ではありません。

コストをかけてでも必要とされる信頼

JCSSロゴ入り校正証明書は、認定審査基準をクリアした業者でなければ発行できないというハードルがあります。そのため、現在もまだロゴ入り校正証とそうではない校正証が市場には混在する状態になっていることは事実です。といっても、今後いっそうトレーサビリティ意識が高まることは明白であり、あらゆる取引においてjcss校正の校正証明書の要求が増加することは間違いありません。1990年代前半、日本でも「トレーサビリティの見える化」が促進され、JCSSという校正機関の認定スキームが確立しました。その歴史のうえに付与された信頼のロゴマークは、この先ビジネスで生き残るためにはコストをかけても得るべき社会的信用の証明と言えるでしょう。

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